カリフォルニア州サクラメントから北テキサス、マッキニへの引越し

アメリカでは選挙区の区割りをどうするかが、政党の各々にとり大問題である。
選挙区の区割りをはじめ、選挙に係る多くの事柄が、連邦問題ではなく、各州法の問題である。
中でも、自らの政党に最も都合の良いように線引きをしようとして、「ジェリマンダリング」(gerrymandering)の言葉ができていて、それが日本でも知られているくらいである。

そんな中、選挙民の中で、同じ政党の人が多く住んでいて特定の政党が強い地区に自ら引越そうという人が出てきた。
そのために、ほんの1年余り前に買った、現在いるカリフォルニア州サクラメントの家を処分して、一家5人で引越そうとしている。

彼は、選挙にはいつもキチンと行っている方だが、カリフォルニア州の政治は、共和党の中でも保守の彼には耐えられないという。
この数年でも、いくつものレファレンダム(州民投票)があり、全部彼の気に入らない方向で決定されてしまった。
(ⅰ)ガソリン税引き上げ、
(ⅱ)マリファナの合法化、
(ⅲ)レファレンダム57号(監獄から粗暴犯でない囚人を早めに出す措置)、
等々である。

彼の周りのカリフォルニア州民らは、彼に言わせると、概して「左寄りで、議論がかみ合わない」。
勢い、彼は孤独感につまされることになる。

こうしたことで、彼はテキサス州のマッキニ(McKinney)へ移ることにした。
アメリカには、こうした政治的理由により引越しを考える人が少なくないらしく、驚いたことに、その名も「保守的引越し」(Conservative Move)と銘打ったブロガーがあるとNPRが伝えている(8月27日)。

その保守的引越し社を始めた男(42歳)も、連邦議会の下院議員を目指して、2回選挙に出たが果せず、自らもカリフォルニア州のサン・ベルナディーノからテキサス州のマッキニに移って、その会社を始めたという。
会社のタグには、「人々の引越しを正しくお手伝いする…」と書いてある。

この男は「カリフォルニアのような沿岸地方は、多くが金持ちのリベラルで左寄り思想(ultra-far-left ideology)の人で占められている…内陸にはしかし、金のない労働者クラスが働いている…」と言い、リベラルな州に取り残されていたそうした人々の、「既に2000家族のお手伝いをした」と述べている。

「リベラルな州の法律が悪いから、州内のインフラも改善されていないが、テキサスでは、経済も上向きで、仕事もあるし、第一、家の値段もそこそこだ…」、とも言っている。

これに対し、マッキニ市の市長で不動産屋のフラー(George Fuller)氏は言う。
彼もまた、やはり共和党の右寄りの方だが、「このような政治的に偏って集ろうとする動きは良くない!」として、言う。

「マッキニ市にも、リベラルの考えの方も多く入ってくるだろうし、そうなれば、全体の政治にも影響が出てくる…その証拠に、2016年選挙ではマッキニ市の人口の43%もが、クリントン氏に票を入れている…だから、共和党右寄り系の人が、余り淡い期待を抱いて引越しをしてくるのは、考え直さないと…」。
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